営業部 FC・店舗開発課
須磨 利将
Suma Kazuyuki
大阪経済大学 経営学部出身。
学生時代に長期インターンシップ生として参画し、東京支社の立上げに従事。
新卒入社後、FC加盟開発担当を担い、現在では関東の店舗開発課リーダーとしてチームを指揮する。

トランクルーム経営は、利回りが良い収益モデルとして、資産運用を考えている方に選ばれています。

しかし、一概にトランクルーム経営といっても、どのような経営手法で運営するのか?初期費用やランニングコストはいくらかかるのか?など、投資を始める前に知っておくべきことが多くあります。

今回の記事では、主な経営手法の中でも「サブリース方式」に着目し、特徴や利回り、初期費用などを詳しく解説していきます。

トランクルームをサブリース方式で経営する場合の特徴

トランクルームの経営手法 特徴 実質利回り
業務委託方式

トランクルーム事業者に物件を貸すだけとなります。

稼働状況に関わらず安定して賃料収入を得ることが可能。

初期投資がかからないため、利回りの概念がありません。
フランチャイズ方式

トランクルーム事業者となり、トランクルームの所有者となります。

原則、稼働状況に応じての収入となります。

実質利回りは10%前後。
サブリース方式

トランクルーム事業者となり、トランクルームの所有者となります。

サブリース方式を適用する場合、稼働状況に関わらず賃料収入(サブリース料)を得ることになります。

実質利回りは5%前後。

トランクルームの経営では、主に上記の3つの経営手法が挙げられます。

とくに、「サブリース方式」は稼働状況に関わらず、契約締結時点から毎月固定で賃料収入を得られるのが特徴です。

そのため、稼働率を向上させる期間の持ち出し(キャッシュアウト)がありません。

サブリース方式では利回りが下がるが安定した賃料収入を得られる

稼働率に応じて賃料収入を得られる「フランチャイズ方式」と異なり、「サブリース方式」での実質利回りは5%前後となります。

フランチャイズ方式では実質利回りが10%前後となっているため、サブリース方式だと利回りが下がってしまうことがわかります。

しかし、サブリース方式では稼働状況に関わらず、賃料収入が安定して入ってくるのが特徴なので、どの経営手法が良いかは十分検討するようにしましょう。

サブリース方式での初期費用とランニングコストについて

内容 費用
初期費用 約500万~1,500万円
ランニングコスト 約10万〜30万円

サブリース方式でトランクルーム経営を始める場合の初期費用とランニングコストは上記の表を参考にしてみてください。

あくまでも目安の金額となりますが、おおよその必要投資額を頭に入れておくとよいでしょう。

サブリース方式での想定収入額は月約3万円〜8万円ほど

トランクルームをサブリース方式で経営する場合、稼働状況に関わらず賃料収入を得ることができます。

そのため、万が一トランクルームが稼働していないような状況でも一定の収入を見込めることができるでしょう。

サブリース方式での月の想定利回りは約7%

サブリース方式での想定利回りは約7%、実質利回りは5%前後となっています。

業務委託方式や個人運営方式などの経営手法では、想定利回りが13%〜18%となっているため、サブリース方式の利回りは低いといえるでしょう。

サブリース方式での月の想定収入額は約3〜8万円

サブリース方式では、一定の賃貸収入を得ることができますが、サブリース賃料が差し引きされるため、月の収入額は約3〜8万円ほどになります。

サブリース方式でトランクルーム経営を行うメリットとデメリットは?

サブリース方式でのメリットとデメリットをご説明します。

メリット:安定して賃料収入が入る、持ち出し期間がない

サブリース方式の場合、稼働状況に左右されず、一定の賃貸収入を得ることが可能です。

また、稼働率を向上させる期間の持ち出し(キャッシュアウト)もないため、負担が抑えられるといえるでしょう。

デメリット:利回りが低い、サブリース終了の可能性も

一方で、サブリース方式では業務委託方式やフランチャイズ方式など、ほかの経営手法に比べて利回りが低く、実質利回りは5%前後となっています。

また、契約書の内容を細かくチェックすることも重要です。サブリース方式の場合、途中で契約条件見直しとなれば、サブリース料金が変更され、賃料収入(利回り)が変わってしまう可能性があるため注意しましょう。

さらには、高稼働を実現できるエリアでない場合、途中でサブリース額の変更や、サブリース終了となる可能性があります。

サブリース方式を選択する場合は利回りや契約条件を考慮して

サブリース方式での運用は、稼働の状況に左右されることなく賃貸収入を手にすることができます。

しかし、利回りが低いこと、契約条件の変更やサブリース契約の終了も考えられるため、事前に契約条件などをしっかりと確認するようにしましょう。